アップヒル印刷社
更新日:2026年1月14日

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名刺印刷の予備知識

印刷ってよくわからない。あっちの値段は高い、こっちは安い。でも安かろう悪かろうじゃ困る。高い値段には理由があるし、安いものにも理由がある。その理由を理解すれば場面にあわせて適切な印刷を選び失敗のない発注が出来る様になります。そのお役に立てれば幸いです。

名刺のサイズ

 一般的に日本での名刺のサイズは55mm×91mmで、黄金比(1:1.618…)に近い比率(1:1.654…)で作られています。

 なお、A4などの規格サイズは1:1.4142…になっています。なぜかと言うとA3を半分にしてA4にした時でも比率が変わらないからです。

 欧米名刺では89mm×51mmで日本の名刺よりも一回り小さいサイズです。下の図の濃い部分が欧米名刺サイズです。

 また、ポイントカードなどのサイフのカード入れに入るものは85×54(図の点線部分)で名刺より短くなっています。たまにお店でポイントカードを貰うと名刺サイズになっているものがありますが、サイフに入らないと厄介で持っていくのを忘れてしまいます。

 変形として二つ折り名刺や女性用名刺などがあります。

名刺のサイズ

名刺用紙

 多くの名刺は非コート系の紙でコシのある135kg~220kg程度の厚さの用紙を名刺用紙として使うことが多いです。

コート紙、非コート紙とは

  • コート紙(塗工紙): パルプ繊維の上にオフセット印刷適性の良い成分を塗工した用紙です。ピカピカになるまで表面を平滑にしたものをキャストコート紙、普通のツルツルの紙をコート紙、わざとザラザラにしたものをマットコート紙と呼びます。
  • 非コート紙(非塗工紙): パルプ繊維がむき出しの状態の用紙です。コピー用紙や上質紙、ケント紙などが非塗工紙にあたります。

当社で採用している標準紙は富士フィルム社製のPHO180kgという紙は若干クリームがかっていて高級感のある非コート紙です。

 そして、スムースな肌触りで適度な厚さもあり、同じ連量の上質紙よりもコシが強い高級紙です。塗工紙をご希望の場合は、マットコート紙を使用する方も多いです。

PHOの見本写真
PHOの生成り色比較

紙の目

紙には必ず目というものがあります。目に沿って折ると折りやすく、目に逆らうと折り辛くなります。つまり、紙目に沿って張りが出るということになります。名刺は長い辺(91mm)に平行に目が通るように作成します。その方がより張りのある素晴らしい名刺が出来るからです。業界最安をうたうサイト群では紙目はほぼ気にしていませんので短辺(55mm)に平行に紙目が通っていることが多々あります。いかに安く効率よく作成するかに心血を注いでいるからです。どちらが良いということではありません。それはそれ、これはこれとお考え下さい。

紙の目について

名刺印刷の色の表現の仕方

プロセスカラー印刷と特色印刷

プロセスカラー印刷について

印刷屋にこんな事言われたことありませんか?

印刷屋 「色は何色ですか?」
お客様 「数え切れません」
印刷屋 「じゃあ4色ですね」
お客様 (??4色以上あるんだけど…)

印刷ではフルカラーのことを「4色フルカラー」や「4色」「プロセスカラー」と言います。そして、「4c」と書きます。それは、色の3原色+黒、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(CMYK)を網点という点々で濃い薄いを表現し、同じ場所に印刷し、色を重ねることで混色し全ての色を出しているからです。写真の様な様々な色を使うことが出来るのですが、細い罫線や明朝体の文字などを色にすると当然文字も点々で表現されるのでシャープさに欠けたりカスレたようになることがあります。

特色印刷について

それに対し特色とはインキ自体を調肉(混ぜて色を作る)します。特色だと色が下図のようにベタ(塗り100%)になるので、シャープで読みやすくなります。薄い色や、小さい文字などはその違いが良くわかります。しかし、プロセスカラー印刷とは違い、色や機械のセットを多人数で共有せず、1つの仕事に対して1回ずつ設定しなおします。よりオーダーメイド感の強い印刷です。また、金や銀で印刷することも出来ます。

色の掛け合わせ特色とアミの違い